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2017.07.11

第5回「世界にはばたく女性」講演会

産婦人科の診療や、女性医師のライフプランについてのお話をうかがいました

 8日(土)の午後、本校講堂にて、医学博士で九州大学大学院医学研究院 病態生理学教授の加藤聖子(きよこ)先生をお迎えし、通算第5回目の「世界にはばたく女性」講演会が開催されました。
 この講演会は平成27年度より実施されているもので、「社会の第一線で輝く女性たち」が自らの歩み、思い、夢などを「次代を担う若者たち」に語るという企画です。
 今回の講演会は、高3医療系進学希望者、高2理系選択者、高1・中三全員、その他希望者の生徒が参加した他に、保護者や同窓会の方、また一般の方でご希望の方々にも参加いただきました。
 約80分の講演の中で、加藤先生は、ご自身の携わっておられる「産婦人科の診療」、「医師になるまでの道のり」そして「女性医師としての心得・ライフプラン」についてお話下さいました。「産婦人科の診療」については、特に子宮頸がん・子宮体がんのお話を詳しくして下さり、なかでも子宮頸がんは子どもを望む20代〜30代の女性の発症例が近年増加しており、その潜伏期間を遡ると10代の頃に感染していることが多いそうです。この事実は、生徒たちにとっても衝撃が大きかったようです。
 そして「医師になるまでの道のり」についてのお話では、医師は30代でようやく独り立ちでき、40代で仕事が最も脂ののった時期を迎えるとおっしゃっていました。しかし、女性医師は妊娠・出産〜子育ての時期に離職することが多く、このような、キャリアも積み働き盛りの時期に現場から離れてしまうという問題が、未だ根強く存在します。そのため世界の中でも日本はまだ女性医師の数がかなり少ないそうです。加藤先生ご自身も、妊娠中の切迫流早産により身体のままならない状態に悩み、産後は1年以内に復帰しましたが、周囲に助けられながら、しばらくは無理のない勤務体制で、仕事と家庭との両立という課題を乗り越えてこられました。
 女性医師としての道は決して平坦なものではないけれど、「運」(出会いや縁を大切に)・「鈍」(要領よくできなくても、真面目に頑張ること)・「根」(粘り強くあきらめないこと)の3つの核が大切だということを、最後に生徒たちに語りかけられました。
 講演後には質疑応答の時間が設けられ、たくさんの生徒が加藤先生に質問をしました。「子宮頸がんワクチンについて」「出生前診断について」「学生時代にしておいた方がよいこと」など、質問内容は様々でしたが、一つ一つに丁寧にお答え下さいました。
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加藤さんの講演の様子。

質疑応答の時間に、加藤さんに質問をする生徒。


◆生徒の感想より◆
・最後の質疑応答での、産休や育休で休みを取っている人の代わりに、徐々に仕事に復帰したい人がパートタイムで出勤するという考え方は、両者にとってとてもよいので、少子化対策に役立つのではないかと思いました。(中三)
・女性医師の割合が先進国の中では最低レベルにあり、女性がもっと社会で活躍する必要性を改めて実感しました。女性には育児など仕事との両立が難しいものがたくさんありますが、加藤教授がおっしゃっていたように「無理のないようにやり続ける」ことが大切だとしみじみ感じました。(中三)
・日本は働く女性の、育児などの休業から復帰するときに十分な支援がなされていない、というお話が心に残りました。この問題は最近よくニュースで耳にしますし、医療現場でも近年女性医師に対して支援が始まっているようで、この女性の状況を変えようと思っている人は増えてきているのだと思いました。しかし私が大人になるときには日本は「女性は子どもが生まれたら育児に専念する」という固定観念を払拭できているかわかりません。だからこそ、このような状況に私は立たされているのだ、という意識を持ち、社会に目を向けていこうと思いました。(高1)
・女性の社会進出には壁があるといわれている。男女の体格差、出産による行動制限といった身体的差異が現状を生み出す起因となっていることは確かだ。こうした要因は、仕方がない。しかし、日本が女性に求める「女性像」や、女性のための制度整備に無意識のうちに甘んじている女性も、少なからず存在する。こうしたものも、この日本を「はたらく女性後進国」たらしめる、その一端を担っているのではないかと考える。(高1)
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プログラムの題字は、書道部の高2の生徒が担当しました。

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