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2017.12.05

第6回「世界にはばたく女性」講演会

「世界の人々と未来をつくる」をテーマに、3人の卒業生の方にパネルディスカッションをしていただきました

 2日(土)13:10より、本校講堂にて第6回「世界にはばたく女性」講演会が行われ、中一〜高2生徒720名と、高3・保護者の中での希望者、同窓生や一般のお客様が参加しました。今回の演題は「世界の人々と未来をつくる」、講師は以下の3名の方々で、全員本校の卒業生です。

◆仲本千津さん◆
株式会社RICCI EVERYDAYの共同創業者兼COO。大学卒業後、邦銀に勤務していたが、その後国際農業NGOに参画し、ウガンダの首都カンパラに駐在。その時出会った女性たち、日本で暮らす母と共に、カラフルでプレイフルなアフリカンプリントのバッグやトラベルグッズなどの企画・製造・販売会社を設立する。

◆法月里野さん◆
音楽博士、チェンバロ奏者。アメリカのニューヨーク州在住。欧米で開催されるコンサートや音楽祭を通じ、世界のバロック音楽家たちと共演多数。教育者としての一面も持ち、州立大学にて中世ヨーロッパの鍵盤音楽について講義および演奏を行う。
 
◆成島洋子さん◆
SPAC(静岡舞台芸術センター)芸術局長。SPACの制作部スタッフとして活動。SPAC制作の舞台作品、市街地を舞台に実施する「ふじのくに野外芸術フェスタ」などのマネージメントを担当する。

 講師の方々には、それぞれパソコンの映像も用いて自己紹介をいただいた後、パネルディスカッションをしていただきました。以下に、その内容をご紹介します。

――今の仕事をしていて学んだこと、成長したことは?
仲本さん:「自分の常識は世界の非常識」ということ。海外に行くと、その土地の人々の感覚が「日本人のものと違う」と感じることは本当によくある。そこから積極的に相手方の考えを理解し、相手の声や調子、表情などから総合的に判断するように努めるようになった。
法月さん:相手を「一人の人間」として尊重すること。自分の常識は守りながらも、相手の文化の中に飛び込んでいくことが必要だと思う。
成島さん:「劇場は世界を見る窓だ」ということ。劇場には世界のいろいろな人たちがいるが、異文化に触れる中で、その世界で自分が感じたことを大切にする。異文化だからといってシャットアウトするのではなく、ほんの少し手を伸ばし、自ら覗き込むくらいの姿勢でいること。

仲本さん:芸術に携わる人たちにとって、「同じことをやる(演じる、演奏する)」のが世界の共通言語になると思うが、お二人は現場においてどう思うか?
法月さん:最初はお互いにもじもじしていても、ひとたび演奏し出すと、心がつながり出す。演奏した後でのディスカッションでは、相手の言語について習得しておらず、単語をつなぎ合わせた片言で話したとしても、「楽器」というものが間にあると、お互いの言おうとすることが通じるのは不思議なことだ。
成島さん:演劇の場合、世界的な古典作品はやはり共通言語になると思う。法月さんのおっしゃる通り、音楽は言葉の壁を超える。演劇の場合は字幕をつけることで言葉の壁を克服するしかないが、演者の身体から出るエネルギーは、その大きな助けになっていると感じる。いわば「身体」は「言葉」を超えていくという感じ。

法月さん:仲本さんのアフリカンプリントの製品のキャッチコピーの一つである「プレイフル」という形容詞が素敵だと感じた。これには仲本さんご自身のどのようなこだわりが込められているか?
仲本さん:「プレイフル」とは「遊び心を持った」という意味合い。実際私は日本にいて、「窮屈だなぁ」と感じることがよくある。それは、どこにいても皆同じテイストのファッションをしていたりして、「それで本人たちは楽しいのかな?」と思ってしまったりもする。そこから、誰も持っていないものを探す、すなわち「多様性」を大切に、もっとファッションは自由でよいのだと、商品を通じて皆に発信したいと考えた。それでも、最近の日本の学生は、「大学に4年行って、その後就職」という、王道とされるコースだけでなく、留学などいろいろな人生の選択をしていると思う。
法月さん:その傾向は、アメリカの学生とも似ている。アメリカの大学で学んでいる学生は、若者だけでなく、企業を定年退職した方もたくさんいる。「〇〇歳だから、□□する」というステレオタイプな考え方ではなく、思い立った時に学び、働く、という、自分の望みによって主体的に選択していくことは大切だと思う。枠の中に入るのではなく、いろいろな可能性を受け入れる柔軟性が必要。
成島さん:誰かから強制されたわけでもないのに、「〇〇歳だから、□□する」とか「空気を読んで、ある行動や選択をする」という考え方は、日本人の中には確かに根強く存在する。親御さんとか、先生とか、学生の皆さんの周りの大人は、「ちゃんとしている」「失敗していない」ように見える大人ばかりだと感じられるかもしれない。でも、私自身もそうなのだが、人間は大人になると「自分なんてまだまだだ」と思うものだ。「ちゃんとした大人にならなければ」と自分を縛り付けたりせず、いろいろなものに触れて、心を軽くしていってほしい。
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式次第や講師のお名前を書いた紙は、書道部の高1生徒が担当しました。

パネルディスカッションの様子。


◆質疑応答より◆
Q 今は私は部活動に打ち込んで毎日練習に励んでいるが、周りの友人たちが海外研修に行っているのを見ると、少し気になってしまう。海外への留学経験は、将来進学や就職をするにあたっては、やはり良い方にはたらくのか?(中二生徒)
A 仲本さん:早ければ早いほど、経験した方がよい。いろんな価値観に身をおくことで、自分自身がどんな人間か、わかるようになる。日本は情報が限られていて、みんな同じで居ようとするきらいがある。
成島さん:「この大学に入れなければ失敗だ」ではなく、失敗も含めていろいろな選択肢はある。許されるならば、チャンスは大切にした方がよい。どんな選択をしてもよいと思う。
法月さん:留学しないと見えない景色はたくさんある。いろいろな人と接するのは大切だし、それを知るだけで自分の心は広がっていく。
 
◆生徒へのメッセージ◆
仲本さん:世の中はすごい勢いで動いていて、そのスピードは日本にいるだけではわからない。自由な発想で、いろいろな所に行って、経験してほしい。
法月さん:「継続」することはとても大切なこと。また、新たなことを学ぶ際、中高時代に得た知識の引き出しはとても役に立つ。今のみなさんには「点」のようなものとしか感じられないことも、やがては一本の道になる。
成島さん:皆さんの中には「自分はちょっと浮いている、馴染めていないのではないか」と思っている人もいるだろう。けれどもそんな人も、世界に出たら輝く個性として花開くこともあるだろう。「違う」ことの良さ、「価値観は一つではない」ということを、心に留めておいてほしい。
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質疑応答の様子。中学生から高3まで、幅広い学年の生徒が積極的に質問をしました。

生徒会執行部による、お礼の言葉と花束贈呈の様子。


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